埼玉新聞

 

女性教諭を免職…万引、採用前も2回 女子生徒と飲酒の教諭らも処分、メールで「飲みたい(笑)」/県教委

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県教育委員会は12日、化粧品などを万引したとして、所沢市立並木小学校の女性教諭(38)を免職、酒を飲んで乗用車を運転した熊谷市立吉岡小学校の男性教諭(30)を停職6カ月、勤務校の女子生徒と飲酒するなどした県東部地区の県立高校の男性教諭(35)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にしたと発表した。熊谷市立吉岡小の教諭は同日、辞職した。

 県教育局小中学校人事課によると、女性教諭は1月29日午後7時10分ごろ、東京都豊島区の商業施設で、会計を済ませていない化粧下地とメイクブラシ(販売価格計4860円相当)を店外に持ち出したところを警備員に見つかり、池袋署で事情を聞かれた。

 2015年度の教員採用で、教員採用前にも2回、万引で警察に事情を聞かれていたことが分かったことから、同課は「常習性が高い」と処分理由を説明した。

 熊谷市立吉岡小の男性教諭は18年12月7日夜、同期採用の教員仲間と飲酒した後、酒を飲んで乗用車を運転して、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで摘発された。

 県教育局県立学校人事課によると、県立高校の男性教諭は、授業を担当していた女子生徒(当時1年)と16年11月中旬ごろ、さいたま市内の飲食店で飲酒し、17年5月ごろにも同市内の飲食店で同生徒が飲酒するのを制止しなかった。男性教諭は個人的な相談に対応していたという。

 また、男性教諭は同年8月ごろから18年3月26日までの間、別の女子生徒(当時2年)に対して「まだ(女子生徒と)飲みに行けてないからな。1回は行きたいな(笑)」などと不適切な内容の電子メールを複数回送信していた。

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