埼玉新聞

 

<新型コロナ>40代女性死亡 188人感染、野田中学校などクラスター拡大 三郷北高校や各学校で新たに

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂町

 埼玉県などは10日、新型コロナウイルス感染者を新たに188人確認し、県内居住の40代女性が死亡したと発表した。新規感染者の内訳は、県発表が128人、さいたま市22人、川口市10人、川越市17人、越谷市11人。

 これまでに確認された感染者は9916人(チャーター便帰国者含む)、死者は168人(10日午後7時現在)。

 同日午後9時時点の重症者は30人、感染者の入院は623人、ホテル療養268人、自宅療養582人。退院・療養終了は8087人。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学~80代の男女91人。クラスター(感染者集団)関連では深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」で40人目となる50代男性職員が陽性と確認された。川越市の20代女性はこれまでに16人が陽性となっている県内高齢者施設の職員。また、9日午後判明分では菅野病院(和光市)の入院患者の40~80代男女5人が陽性となり、同病院関連の陽性者は73人に上った。

 県教育局によると、県立三郷北高校では新たに2人の生徒が陽性となり、同校の陽性者は4人となった。また南部地区の県立学校3校と北部地区の1校でもそれぞれ児童生徒1人が陽性となった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~70代の男女22人。市立中学校の10代女子生徒を含む8人が家庭内感染だった。勤務先、通学先の大学、旅行先の感染が1人ずつ、感染経路不明は11人。

 川口市によると、新たに高校生から校務員の50代男性まで男女10人の感染が確認された。このうち2人がクラスター発生の介護付き有料老人ホーム「あんしんホーム川口」の職員。

 川越市によると、10~70代の男女17人の感染が判明。このうちクラスターが発生している赤心堂病院から入院・退院患者や職員ら4人、市立野田中学校から2人の女子生徒の感染が確認された。野田中学校の生徒・教職員のPCR検査は終了し、これまでに生徒37人、教職員1人が感染していたことが分かった。

 越谷市によると、新たに感染が確認されたのは10~80代の男女11人。このうち4人はクラスターが発生している特別養護老人ホーム「キャンベルホーム」の入所者で、同施設での感染者は17人となった。また、草加市の50代男性1人が重症だという。

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