サッカーの高円宮杯U―18プリンスリーグ関東は13日、埼玉県の昌平高グラウンドなどで最終戦が実施され、昌平高は帝京高（東京）を2―1で下し、通算5勝4敗（得点11、失点15）の勝ち点15で3位が確定した。

　昌平高は前半3分に本間が倒されて獲得したPKを篠田大が決めて先制すると、後半14分には右サイドの篠田翼のパスを受けた麻生が反転から左足で蹴り込み、追加点を奪った。28分に右CKから失点したが、その後はしのいで逃げ切った。

　今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で9月に開幕。昇格、降格はなく、1回戦総当たりのリーグ戦を無観客で行った。

■強い思い形に　待望のゴール

　「今日は絶対に点を決めてやる」。この強い決意が形になった。

　今季の公式戦でここまで無得点だった昌平高のMF麻生がチームを勝利に導く2点目を決めた。1―0の後半14分に右サイドの篠田翼からパスをもらうと、反転から利き足とは逆の左足シュートを突き刺した。「思い切り振り抜いた。うれしい。自信につながる」。両手でガッツポーズをつくって、感情を爆発させた。

　全国選手権では途中出場が多くなるが、自らのやるべきことは分かっている。「チームが苦しい時に流れを変える。全国でも点を取りたい」と端正な顔を引き締めた。