埼玉新聞

 

<新型コロナ>男性死亡173人感染 大宮東高で広がる…陽性者と食事 さいたま市立中生徒は母すでに感染

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂町

 埼玉県などは15日、新型コロナウイルスに感染していた、さいたま市の80代男性が死亡、新たに173人の感染を確認したと発表した。1日に確認された感染者数としては火曜では過去最高となった。感染者の内訳は県発表が115人、さいたま市24人、川口市18人、川越市10人、越谷市6人。

 これまでに確認された感染者は1万715人(チャーター便帰国者含む)、死者は174人(15日午後6時現在)。

 15日午後9時時点の重症者は42人、感染者の入院は639人、ホテル療養212人、自宅療養761人。退院・療養終了は8757人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学児~80代の男女98人。うち1人が重症という。クラスター(感染者集団)関連では菅野病院(和光市)の医療従事者3人と患者4人が新たに陽性となり、同病院関連の陽性者は90人に上った。ほかに桶川市の70代女性は県内高齢者施設の入所者で、同施設の陽性者は計11人。これまでに従業員1人が陽性となっている県北部の酪農業では新たに本庄市の外国籍男性5人が陽性となった。また、県は13日に感染者として発表した男性が東京都と重複して計上していたため、県内感染者数を1人削除した。

 県教育局は県立大宮東高校の生徒1人の陽性を発表。同校では4人目、別の陽性者と食事を共にしていたという。

 さいたま市によると、亡くなった80代無職男性は県内医療機関に入院中で、13日に死亡した。市内の死亡者は16例目。感染が判明したのは10~80代の男女24人。50代の会社員男性は中等症で入院中。市立中学に通う女子生徒は母親に感染が確認されていた。県内の高校に通う男子生徒は学校で既に陽性者がいた。

 また、農業委員会事務局農地調整課に勤務する40代の男性職員が感染したことも発表した。男性は農地転用許可制度に関する申請受け付け窓口業務を担当し、休暇だった14日に発熱の症状がありPCR検査の結果、15日に陽性と判明した。人事課によると、12日以降で市民との接触はなく、濃厚接触が疑われる職員1人は自宅待機している。

 市保健所は2回目のクラスターが発生した「彩の国東大宮メディカルセンター」(さいたま市北区)のPCR検査について、対象職員全115人の検査が終了、感染者は患者7人と職員4人で増減はなかったことも明らかにした。

 川口市によると、感染が判明したのは20~80代の男女18人。重症者はいない。

 川越市によると、感染が判明したのは20~80代の男女10人。容体は安定している。

 越谷市によると、感染が判明したのは40~90代以上の男女6人。うち2人は職場、3人は家族に陽性者がいた。90代以上の女性は特別養護老人ホーム「キャンベルホーム」の入所者で、同施設での感染者は県外の判明分1人を含め計25人となった。

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