埼玉新聞

 

<新型コロナ>感染者が過去最多 極めて厳しい…知事、東京との往来自粛など呼び掛け 年末年始の医療は

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は18日、県内で新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が過去最多の201人になったと発表した。さいたま市も1日の感染者数としては過去最多の53人。同日までの県内の1週間の新規感染者が計1100人を超えるなど、依然として高い水準で推移している。会見した大野元裕知事は「危機的状況、極めて厳しい状況にある」と県民に対し、「3密」を避けるなど基本的な感染拡大防止策を徹底することや東京都との往来自粛、年末年始を自宅で過ごすことなどを呼び掛けた。

 県は同日、年末年始も受診できる医療機関を案内する県民相談窓口を稼働させるとともに、12月29日から1月3日にかけての新型コロナ外来診療・検査、入院受け入れ体制について発表した。

 年末年始は多くの外来診療医療機関が休診となることから、郡市医師会と協議し、地域の中核的な医療機関や休日急患診療所で診療と検査を実施するなど、地域ごとに異なる診療、検査体制を構築した。

 今月1日から公開している「診療・検査医療機関」とは異なる特別体制となるため、「県受診・相談センター」(電話048・762・8026=午前9時~午後5時半)を年末年始も休まずに稼働し、看護師による電話相談を受け付ける。24時間365日対応の「新型コロナウイルス感染症県民サポートセンター」(電話0570・783・770)と併せ、計38回線の電話相談体制を整え、受診先を案内する。

 入院受け入れ態勢では、陽性患者を受け入れる医療機関に対し、入院協力金を現行の25万円から、年末年始に限り人員確保などのため、50万円に倍増。より厳しくなる夜間には、県内を東西2地域に分け、重点医療機関を中心に重症および中等症の夜間輪番体制を整備し、円滑な入院受け入れ実現を目指す。

 さいたま市の清水勇人市長も18日、会見し「年末年始は不要不急の外出を控えていただき、感染防止に努めてほしい」と求めた。

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