埼玉新聞

 

他人の飼い犬を蹴って殺した疑い、男を逮捕 犬はリードやひも付いておらず、目撃情報から関与浮上/県警

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 散歩中だった他人の飼い犬を蹴って殺したとして、埼玉県警は18日までに、動物愛護法違反の疑いで、川口市に住む男(47)を逮捕し、さいたま地検に送検した。逮捕は15日。

 県警によると、男は12日正午ごろ、川口市鳩ケ谷緑町1丁目の芝川河川敷で、70代男性が飼っている小型犬パピヨンを蹴るなどして殺した疑いが持たれている。

 男はランニング中で現場からいなくなったが、目撃情報などから関与が浮上した。容疑を否認しているという。犬はリードやひもが付いておらず放し飼いにされていた。

 6月に施行された改正動物愛護法では、犬などの動物を殺傷した場合の罰則が「5年以下の懲役か500万円以下の罰金」に引き上げられた。改正法を適用した逮捕は県内初という。

 一方、県動物愛護条例では飼い主の順守事項として、犬を制御できる者が綱や鎖で確実に保持するように規定されている。違反の罰則はないという。

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