「上演する幸せ」ハムレット、5月に開幕 吉田さんら会見
2024/02/23/11:09
5月に開幕する「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd(セカンド)」の第1作目となる「ハムレット」の製作発表記者会見が22日、さいたま市中央区の彩の国さいたま芸術劇場で開かれ、シリーズ芸術監督を務める吉田鋼太郎さん(65)、主演の柿沢勇人さん(36)らが出席した。ファン約200人の前で、吉田さんは「ハムレットという最高の芝居、最高のキャスト、最高の劇場で上演できる幸せを感じる。どうか目撃して」と呼びかけた。
1998年に故蜷川幸雄さん演出でスタートした同劇場の名物企画「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。蜷川さんが亡くなり、演出を引き継いだ吉田さんが昨年2月に完結。再開を望む声が相次ぎ、新シリーズを立ち上げることになった。シェークスピアを「より多くの人に気軽に楽しんでもらう」ことを目指し、1年に1作品を上演する。
会見で、ハムレット役の柿沢さんは「俳優だったら誰でも挑戦したい役。自分の全てをさらけ出しても追い付かないかもしれないが、いい舞台をつくりたい」。デンマーク国王役として出演し、演出も務める吉田さんは「蜷川さんのポリシーは『シェークスピアは大衆演劇』。難しいけれど多くの人が喜ぶ芝居をここで繰り広げたい」と語った。
ハムレットは5月7~26日、同劇場の大ホールで上演。問い合わせは、劇場チケットセンター(電話0570・064・939)へ。