埼玉新聞

 

「精神病院に行け」発言認め謝罪…日本クルド文化協会、デモでのヘイト発言を指摘 「死ね」は空耳と否定

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    蕨デモへの発言を謝罪 日クルド文化協会が会見

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 日本クルド文化協会のワッカス・チョーラク事務局長は25日、埼玉県川口市内で会見を開き、18日の在日クルド人に関するデモに対し「精神病院に行け」と発言したとして「心から申し訳ない」と謝罪した。ネット上で「日本人死ね」と発言したと拡散されていることには「一切していない。(発信者の)空耳だ」と否定した。

 同協会によると、18日に「自爆テロを支援するクルド協会は日本にいらない」と題し、約10人のデモが行われた。チョーラク氏らは地元住民のため安全パトロールをしていたという。デモでは「クルド人は日本から出ていけ」というヘイト発言があったとし、「自爆テロを支援」という主張も「事実はない」としてヘイトに当たるとの見解を示した。

 多文化共生を研究する大東文化大学の渡辺雅之特任教授は埼玉新聞の取材に「言葉は文脈と関係性の中で意味を持つので、クルド人の置かれた苦しい状況や背景を踏まえる必要がある。『出ていけ』との発言は法務省が認める明らかなヘイトスピーチで、今回の発言はそれに対する抗議として正当性を持ち、『どっちもどっち』ではない」と指摘した。

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