埼玉新聞

 

早くしてくれ…ローソンに来た女性客だまされていた 詐欺に気付いた店員が阻止 鴻巣署が感謝状

  • (右から)佐藤誠一署長、新井洋行さん、沢井優子さん(同署提供)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県の鴻巣署は18日、北本東間郵便局課長代理の新井洋行さん(46)とローソン北本東間4丁目店店員の沢井優子さん(49)に感謝状を贈呈した。

 新井さんは、10月30日午後2時半ごろ、現金約150万円を引き出そうと来店した北本市90代女性が「孫から電話がかかってきて、早くしてくれと言われた」と話したことから詐欺を見抜いた。沢井さんは、11月10日午後1時ごろ、3万5千円分の電子マネーを購入しようとした北本市70代女性が「パソコンがウイルスにかかったので、修理のために電子マネーを購入するように言われた」と話したことで詐欺を見破った。

 感謝状を受け取った新井さんは「お金を守ることが出来て良かった。お客さまに寄り添った仕事をしていきたい」、沢井さんは「今後も、お客さまが被害に遭わないよう注意して応対したい」と話した。

 佐藤誠一署長は「コンビニや金融機関は、被害防止の最後の砦(とりで)。一人でも多く、詐欺被害から守れるよう声掛けなどの取り組みに協力してほしい」と感謝した。

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