埼玉新聞

 

怪しい人の特徴「みつめてくる」…浦和で防犯教室 大声嫌う犯人は4割 靴を覚えると犯人特定しやすい理由

  • 不審者に腕をつかまれた時の対処法を学ぶ子どもたち=さいたま市浦和区

 埼玉県さいたま市浦和区の浦和コミュニティセンターで19日、犯罪に遭遇した時の対処法を学ぶ親子防犯教室が行われた。参加した区内の小学1、2年生約20人は、不審者から声を掛けられた際に大声を出すなど、実践形式を交えて万が一の時に取るべき行動を学んだ。講師はNPO法人「体験型安全教育支援機構」の岡野育子氏と八手紘子氏が務めた。

 前半の紙芝居では怪しい人の特徴として、「はなしかける」「ちかづいてくる」「みつめてくる」「ついてくる」「じっと」「まってる」「ん?と注意」のそれぞれの頭文字を取り、「はちみつじまん」の合言葉を覚えようと説明。八手さんは「怪しい人に遭遇したら、特に靴を見ること。履き替えて逃げる可能性は少ないので、捕まる手掛かりになるはず」と話した。同機構の調査では、犯罪者の約4割が大声を出されるのを嫌い、実際に声を出すことで犯罪を未然に防いだ事例も説明された。

 後半は保護者が不審者役となり、子どもたちがランドセルをつかまれた時の対処法を実践。いざ手をつかまれて命が危ないと思った時は、地面に座り、不審者のすねを蹴るなどの方法も指導した。

 八手さんは最後に「犯罪はまさかという場面で起こるもの。怖い時には必ず周囲に助けを求め、大きくなったら人を助けられる人間に成長してください」と子どもたちに呼び掛けた。

 市報を見て参加したという浦和区の池山香苗さん(42)は小学2年の香理奈さん(8)、幼稚園児の誠太郎君(5)と参加。「最近は日が暮れるのも早く、子どもが遅くまで遊んでいるのが心配で応募した。とても勉強になった」と役立った様子。香理奈さんは「怖い時は声を出したり走って逃げたい」と話していた。

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