埼玉新聞

 

東武動物公園駅近くに竹灯籠 杉戸の遊歩道に300基、杉戸高生らが点灯 普段は暗い場所ににぎわいを

  • 遊歩道に設置された竹灯籠に光を灯す杉戸高校吹奏楽部生徒ら

 東武動物公園駅に近い埼玉県杉戸町の古利根川の遊歩道で21日、両側に300基配置された竹灯籠に光が点灯された。

 地元の竹を使い古川橋付近から清地橋方向に約1メートル間隔で配置。同日は、地域住民や行政組織などで構成される古利根川活用推進協議会のメンバーをはじめ、オープニングイベントとして演奏を披露した県立杉戸高校吹奏楽部の生徒らも協力し、竹灯籠一ずつに光をともした。

 同校2年生の二瓶愛樹さん(16)は「普段は暗い場所だが、竹灯籠の優しい光に照らされ、水辺空間で演奏できる貴重な体験ができたのはうれしい」と喜び、小沼千乃さん(17)は「自分がともした光を見た人たちから、きれいだねと言ってもらえればうれしいし、誇りになる」と語った。

 同協議会は、水辺空間のにぎわいや新たな魅力の創出を目指し、遊歩道や見晴らしデッキを活用した事業者の商業利用などについて協議を重ねている。同町商工観光課は「水上を利用した企画事業には取り組んできたが、護岸活用は初めて。護岸をステージと見立て、歌や楽器の演奏会を開催するなど、今後も新たな企画を考えていきたい」と話している。

 竹灯籠は、28日まで、午後4時~同7時まで点灯される。

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