埼玉新聞

 

「チョコみたい」ほうじ茶プリンに児童ら笑顔 所沢の茶生産者ら共同開発、小中学校の給食で提供

  • ほうじ茶プリンを手に笑顔の児童=23日午後、所沢市中新井の市立伸栄小学校

  • 茶娘と所沢の方言が描かれているほうじ茶プリンのパッケージ

 埼玉県の所沢市は21~23日にかけて、市産の狭山茶を焙煎(ばいせん)して作ったほうじ茶を使った「ほうじ茶プリン」を市内の小中学校の給食で児童・生徒に提供した。

 「ほうじ茶プリン」はコロナ禍の中、給食の時間を少しでも楽しんでもらえればと給食センターの職員や茶生産者、給食納品業者らが共同で開発した。

 同市中新井の伸栄小学校では2学期最後の給食日となった23日に「ほうじ茶プリン」が提供され、児童たちは「お茶の香りがする」「チョコみたい」と感想を言いながら味わっていた。

 同小栄養教諭の布目菜都美さんによると地場産の食材を使ったメニューはこれまでも提供されていたが、デザートができないかと半年ほどかけて準備してきたという。「ほうじ茶だけだと苦みがあるので、プリンの上に生クリームをのせている。おいしく食べてもらうために試作を繰り返し、ベストな組み合わせを考えました」と話していた。

 プリンのパッケージには、布目さんが描いた茶娘や飛行機がデザインされていて、茶娘が「お茶にすんべえ(お茶にしよう)」と所沢の方言で話し、郷土に残る言葉についても紹介している。

 ほうじ茶プリンを食べた男子児童(9)は「お茶の香りがして、甘くておいしい」と笑顔だった。

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