埼玉新聞

 

<新型コロナ>4人死亡、205人感染 クラスターの医療機関などで増加、埼玉で6日連続200人超す

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは3日、新型コロナウイルスに感染していた県内外に住む60~90代の男女4人が死亡し、新たに205人の感染者を確認したと発表した。6日連続200人以上は初で、日曜日としては昨年12月27日の211人に次いで過去2番目に多い。感染者の内訳は県発表が142人、さいたま市35人、川越市4人、越谷市8人、川口市16人。

 これまでに確認された感染者は1万4937人(チャーター便帰国者含む)、死者は215人(3日午後7時現在)。

 重症者は59人、感染者の入院は834人、ホテル療養320人、自宅療養1797人、退院・療養終了は1万1357人(2日午後9時現在)。

 県によると、死亡したのは、いずれも県内の医療機関に入院していた60代男性と県内居住の70代、80代、90代の女性3人。昨年12月24~27日に死亡した。男性の死因は新型コロナウイルス感染症以外だった。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児から90代の男女142人。クラスター(感染者集団)関連では、戸田中央総合病院で新たに職員3人、患者6人の感染が確認され、同病院関係者は計183人となった。

 他にいずれも名称を公表していない3施設で感染者が増加した。これまでに集団感染が分かっていた県内医療機関で患者1人、職員1人の陽性が判明し計28人。別の県内障害者施設では職員1人の感染が確認され計67人、別の県内高齢者施設では職員1人が新たに感染し計36人となった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代以上の男女35人。90代以上の女性2人と80代女性、50代女性医療職は市内の高齢者施設の入居者と従業員で、90代以上の1人は中等症。同施設の感染者は計13人となった。90代以上の男性は中等症で、市内の高齢者施設の入居者。同施設の感染者は計12人となった。5人はいずれも陰性と判定された後に発症し、改めて検査をして感染が判明している。市保健所は感染拡大の可能性が少ないとして、いずれも施設名を公表していない。70代男性は市内の高齢者施設の入居者で重症。入院先の病院で検査を受け、新型コロナによる原因か改めてPCR検査を受けるという。

 川口市によると、感染が確認されたのは、未就学児1人を含む10歳未満~70代の男女16人。うち70代と50代の女性は、同居家族に感染者がいた。

 越谷市によると、感染が確認されたのは、10~60代の男女8人。市民6人のほか、草加市の50代男性と春日部市の50代女性の感染が判明した。

 川越市によると、新たに感染が判明したのは20~50代の男女4人。20代女性と50代男性はいずれも市内在住で同居家族はなく感染経路は不明。現在入院調整中で症状は安定している。

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