埼玉新聞

 

<新型コロナ>食事中の会話禁止…緊急宣言でSアリーナなど原則休み 不要不急の外出、生徒のみ会食自粛も

  • 県の緊急事態措置について話す大野元裕知事=7日午後5時40分ごろ、県庁

 国の緊急事態宣言を受け埼玉県は7日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、不要不急の外出自粛や飲食店への時短営業の要請を決めたほか、県立図書館や美術館に休館を要請するなどの緊急事態措置を実施することを決めた。県主催イベント、行事は原則として中止、または延期とする。

 大野元裕知事と高田直芳県教育長が発表した。

 県全域で不要不急の外出、県境をまたぐ移動の自粛、午後8時以降の不要不急の外出自粛を要請する。県教委に対しては、県立学校で感染防止策の徹底を求めるほか、県立博物館、美術館、図書館などについて休館を要請する。

 埼玉会館やさいたま芸術劇場、さいたまスーパーアリーナなど屋内県有施設は、貸館など既に施設利用予約が行われている場合などを除き、原則として休館する。この期間に実施する必要があり、やむを得ず開催する場合は徹底した感染防止策を講じる。催し物開催では12日から収容人数1万人を超える施設でのイベントの参加人数を5千人を上限に、同1万人以下の施設では収容率50%を上限とする。

 県立学校では感染防止策を徹底しながら教育活動を継続する。感染予防のさらなる徹底として、授業での合唱や調理実習は中止し、オンライン学習を活用、食事中の会話を禁止する。登下校時の3密回避のため、原則として始業時間の繰り下げや短縮授業などを実施する。部活動は原則中止し、感染リスクの高い活動の制限、感染防止策の徹底について市町村教委に要請する。

 修学旅行は目的地の状況や生徒の心情を踏まえ、保護者の理解を得た上で中止または延期を含め実施の可否を判断することを求めるほか、不要不急の外出を避け、可能な限り速やかな帰宅を促すことや、生徒のみの会食の自粛も呼び掛ける。

ツイート シェア シェア