埼玉新聞

 

<新型コロナ>422人感染10人死亡…工場でクラスター、マスクせず会話も 所沢・防衛医大で11人感染

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは19日、新型コロナウイルスに感染していた50~90代の男女10人が死亡、新たに422人の感染を確認したと発表した。1日に確認された死者数としては7日の8人を上回り過去最多を更新した。新規感染者の内訳は県発表が264人、さいたま市89人、川口市30人、川越市19人、越谷市20人。

 累計感染者は2万1535人(チャーター便帰国者含む)、死者は285人(19日午後6時現在)。

 18日午後9時時点の重症者は79人、感染者の入院は895人、ホテル療養266人、自宅療養4988人。退院・療養終了は1万4361人。

 県によると、県管轄で行田中央総合病院の患者1人を含む70~90代の男女7人が死亡した。感染の詳細が判明したのは未就学児~100代の男女243人。行田中央総合病院は6人が感染し51人となった。所沢市の10~20代男女7人は防衛医大の学生で、同大では計11人となった。また、成人式後の会食や帰省でもそれぞれ1人が感染したとみられる。

 県立学校3校ではそれぞれ児童生徒1人が感染、県立中央高等技術専門校では指導員の40代男性が感染した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学児~100代の男女89人。100代無職女性、40代団体職員男性、50代医療職女性、50代介護職女性の4人は、集団感染が発生している市内の特別養護老人ホームの入所者と職員。同施設の感染者は入所者3人、職員5人の計8人となった。入所者120人、職員57人の検査を進めている。40代と50代のパート女性は市内の認定こども園の従業員で、感染者数は計3人となった。

 川口市によると、70代の男性が死亡した。感染が判明したのは10歳未満~80代の男女30人。

 川越市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女19人。市内在住の15人のうち9人は同居家族と接触者に陽性者がおり、6人は感染経路不明。30代女性は市内の民間保育所の職員。

 越谷市によると、県内の医療機関に入院していた50代男性が18日に死亡した。男性は基礎疾患があった。新たに感染が判明したのは10~80代の男女20人。うち80代男性は16日に死亡し、死亡後の検査で感染が判明した。また、市内の製造業加工場でクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。100人超の全従業員を検査したところ、20~60代の男女26人の感染が判明した。休憩室や喫煙所で3密状態となり、マスクなしで会話することもあったという。

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