埼玉新聞

 

重傷の男性、全治6カ月…泥棒が投げた工具を避けて転倒「けがさせるためではなく、逃げるために投げた」

  • 浦和西署=さいたま市中央区上峰

 埼玉県の浦和西署は19日、強盗致傷と建造物侵入の疑いで、住所不定、無職の男(22)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年10月19日午後10時55分ごろ、さいたま市桜区の薬局に侵入。ガラスが割れる音に気付いて駆け付けた近所の自営業男性(71)に工具を投げ付けるなどした疑い。男性は避ける際に転倒し、全治約6カ月の骨盤骨折の重傷を負った。

 同署によると、この薬局では昨年10月16日に現金約2万円と向精神薬約1880錠が盗まれる窃盗事件が発生。同月23日にも窓ガラスが割られる器物損壊事件があった。同署は関係者への聴取や防犯カメラの捜査などから、10月16日の窃盗事件に関わったとして、昨年11月19日に男を逮捕。余罪を調べていた。

 男は「現金や薬を盗むために侵入した。逃げるために工具を投げ付けたが、積極的にけがさせた認識はない」と供述しているという。同署は昨年10月23日の器物損壊事件にも関与したとみて調べる。

ツイート シェア シェア