埼玉新聞

 

憩いの場、遊び場を再び…上里で4月に「法泉寺マルシェ」 キッチンカーなど36店舗集結、イベントも多数

  • 「出店側、来てくれる人も気持ちよく帰ってほしい」と、朝倉夫妻=埼玉県上里町七本木の「法泉寺」

    「出店側、来てくれる人も気持ちよく帰ってほしい」と、朝倉夫妻=埼玉県上里町七本木の「法泉寺」

  • 「出店側、来てくれる人も気持ちよく帰ってほしい」と、朝倉夫妻=埼玉県上里町七本木の「法泉寺」

 埼玉県上里町七本木の法泉寺(朝倉秀臣住職)は4月6日に子どもから高齢者まで幅広い年齢層の人たちが楽しめるイベント「法泉寺マルシェ」を初開催する。時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。

 かつての寺は地域の憩いの場で子供たちにとっては遊び場、生活の一部として人々が集う場所だったという。生活のスタイルが変わり、現在は墓参りや法事で訪れるだけになってしまったという。そこで寺を身近に感じてもらい、交流の場を提供するマルシェを企画した。

 十数年前から何かをやりたいと思い続けてきた朝倉夫妻。新型コロナウイルスが落ち着き、昨年9月ごろから夫妻手探りで準備を進めてきた。駐車場も100台以上を確保し、案内チラシも5500枚製作して、アピールしてきた。

 同寺は1573年創建。朝倉住職は1600年に初代住職が亡くなったと話す。地元の七本木小学校も1873(明治6)年3月8日に同寺で開校したのが始まりとされている。

 寺の歴史を感じながら楽しめるマルシェには、イベントの趣旨に賛同するキッチンカーを含め計36店舗が集結する。飲食のほか、ヨガ体験や無料の学習相談、前髪カット、自身で素材を選んで作る「腕輪念珠」などもある。同寺も写経と仏事相談に応じる。

 妻の有美さん(49)は「いい思い出になってほしい。皆さんに楽しんでもらえるよう心を込めて準備しています」と来場を呼びかける。

 問い合わせは、法泉寺(電話0495・33・0308)へ。

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