埼玉新聞

 

一夜限りのライトアップ 小鹿野・尾ノ内渓谷に小水力発電所、沢の水を使用した電力で氷柱照らす

  • 小水力発電によってライトアップされた「尾ノ内氷柱」=1月30日午後6時25分ごろ、小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷

 埼玉県小鹿野町河原沢の尾ノ内渓谷で1月30日、小水力発電所が完成したことに伴い、小水力発電による「尾ノ内氷柱」のライトアップが行われた。

 町で初めてとなる小水力発電所は尾ノ内渓谷氷柱実行委員会が町などの支援を受けて尾ノ内渓谷に設置。沢の水を使用して発電し、発電量は約300ワット。点灯式で同実行委の北孝行会長(77)は「小水力発電を観光面に生かし、尾ノ内渓谷をもっと盛り上げていきたい」とあいさつした。

 森真太郎町長がスイッチを押すと、自然の寒さで生み出す氷の芸術が闇夜に浮かび上がり、集まった関係者たちを楽しませた。ライトアップは一夜限りで、今年の尾ノ内氷柱は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、見学期間を設定せず、無料で自由見学としている。

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