埼玉新聞

 

もしもの時、救急隊員に情報を 緊急時安心キット、さいたま市が配布 かかりつけ医などの情報を保管

  • さいたま市が拡大配布する緊急時安心キット

 埼玉県のさいたま市は各区役所などで配布している高齢者や障害者など対象の「緊急時安心キット」について1日から、市内99郵便局でも拡大して配布する。かかりつけ医療機関や緊急連絡先など傷病者情報を専用容器に入れ自宅で保管し、駆け付けた救急隊員が正確な情報を素早く把握できる仕組み。市消防局救急課は「郵便局での配布が始まり、より身近になるので、もしもの時の備えとして活用してほしい」と話している。

 同キットは2011年6月から、消防署や各区役所の高齢介護課、保健センターなどで配布されてきた。市消防局と市内郵便局との包括連携協定に基づき、配布場所が郵便局にも拡大された。

 直径約23センチの円形筒状の容器内に、いつも通っている病院や緊急連絡先などを記した緊急情報シート、写真、健康保険証や主な診察券の写しなどを入れる。病気やけがの時に駆け付けた救急隊がキットを開封し、傷病者情報を的確に把握。その後、医療機関への迅速な搬送につなげる。

 配布対象者は65歳以上、障害者、持病のある人など。

 救急隊が迷わず発見できるよう冷蔵庫で保管し、キット在中のステッカーを冷蔵庫や玄関ドア内側に掲示する。

 各郵便局ロビーでディスプレー用ボックス内に入っており、自由に持ち帰ることができる。

 問い合わせは、同課(電話048・833・7981)へ。

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