埼玉新聞

 

一流の演奏、千円で 埼玉会館でランチタイム・コンサート 2月9日に開催「ぜひ生で響きを体感して」

  • ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」でインタビューに答える野尻小矢佳さん

 千円で一流の演奏が楽しめる「埼玉会館ランチタイム・コンサート」が9日、埼玉県さいたま市浦和区の同館大ホールで開かれる。シリーズ46回目を迎える今回は、マリンバとピアノが楽しめるプログラム。出演する川口市の打楽器奏者、野尻小矢佳(さやか)さん(36)は「ライブでは人の存在や気持ちを近くに感じることができる。コロナ禍で人との触れ合いが難しい今、楽しさを共有したい」と話している。

 川口市生まれで、4歳からマリンバを始めた野尻さん。前回の緊急事態宣言では約10のコンサートやツアーが相次いで中止・延期に。その際、コンサートは、観客と演奏者の熱気のやりとりがあって成り立つもの、ということを実感した。野尻さんは「音楽を一緒に感じ、空間を一緒に過ごすことを大切にしたい」と力を込める。

 ランチタイム・コンサートに出演するのは野尻さんと、指揮者としても活躍するピアニストの中川賢一さん。曲目はマリンバが幻想的な音を奏でるパッヘルベルの「カノン」やドビュッシー「月の光」(ピアノソロ)などなじみ深い曲に加え、ドラムとピアノがドラマチックに展開するササス「マトルズ・ダンス」など。野尻さんは打楽器について「古くから世界中にあり、人の体の感覚に訴え掛ける根源的な楽器。ぜひ生で響きを体感して」と話す。

 午後0時10分開演、同1時終演予定。チケットは千円(全席指定)。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、座席の間隔は前後左右1席ずつ空いている。

 問い合わせは、県芸術文化振興財団チケットセンター(電話0570・064・939)へ。

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