女子トイレで盗撮…教え子にわいせつな行為 公立小学校や県立高校の男性教諭3人を懲戒処分/県教委
県教育委員会は18日、勤務先の女子トイレで盗撮したり、教え子にわいせつな行為したとして、公立小学校や県立高校の男性教諭3人を懲戒免職処分とした。
県教委によると、県北部の小学校に勤務する男性教諭(26)は昨年12月、学校の女子トイレに侵入し、奥の個室に「故障中 使用禁止」との張り紙を貼った上で、録画状態にしたスマートフォンを設置し、隣の個室を盗撮した。同9月ごろから複数回繰り返していたといい、「盗撮行為に興味があった」と話している。今年1月に建造物侵入などの容疑で県警に逮捕され、処分保留で釈放されていた。
県西部の小学校に勤める男性教諭(42)は、昨年11月に学校内で女子児童にキスをしたほか、服の中に手を入れたり、抱き締めたりする行為を複数回行った。同12月には2日間にわたり、保護者の同意なく県内のショッピングモールや映画などに誘い出し、車内で抱き締めるなどした。「好意を持ってしまった。傷付けてしまった児童に申し訳ない気持ちでいっぱい」と述べている。
県北部の県立高校に勤める男性教諭(37)は2015~16年、担任だったクラスの女子生徒に、車の中でキスをしたほか、県内外のホテルで3回にわたってみだらな行為を行った。「恋愛感情があり、交際していた」と話している。
3人のほかにも、男子生徒の問題行為と処分内容を記載した資料を校長の許可なくコピーし、同校のPTA役員ら11人に送り付けたとして、県南部の県立高校に勤める男性教諭(56)に対して、減給6カ月の懲戒処分を行った。
小松弥生県教育長は「県民の皆さまに深くおわび申し上げる。3件は盗撮を含むわいせつ行為での処分であり、教育公務員として決して許すことのできない行為。信頼を回復できるよう、市町村教委、学校と一体となり、不祥事の根絶に向けた組織的な取り組みをより一層徹底したい」とのコメントを発表した。