埼玉新聞

 

懲戒処分…ホテルで女性を盗撮した課長、呼び出してカメラを設置していた 女性に気付かれ課長逮捕…示談成立、釈放され不起訴に 主事もトイレ盗撮、被害者が特定されず逮捕なし…「条例に抵触した」と判断し懲戒処分

  • 【役所】さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

    さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

  • 【役所】さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 さいたま市水道事業管理者と市は28日、盗撮行為などをしたとして、地方公務員法に基づき、水道局の男性課長(56)を停職6カ月、財政局の男性主事(35)を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。2人はいずれも行為を認め、深く反省しているという。

 水道局の課長は1月6日午後3時ごろ、蕨市内のホテルで、派遣型風俗店の女性を呼び出し、ハンディーカメラを設置して隠し撮りした。女性がカメラに気付いて通報し、蕨署に性的姿態等撮影容疑で逮捕された。女性と示談が成立し、同16日に釈放され、翌日に不起訴処分となった。

 小島正明水道事業管理者は幹部職員の処分について、「信頼を大きく失墜させる行為で、深くおわび申し上げます。全職員に綱紀粛正を徹底し、信頼回復に努めてまいります」とコメントを出した。

 財政局の主事は昨年2月17日午後10時10分ごろから約10分間、東京都内のコーヒー店の共用個室トイレに、盗撮目的で映像機器を設置した。男性客の通報により、警視庁築地署の事情聴取を受けた。被害届の提出はなく、被害者が特定されていないものの、市は都迷惑行為防止条例に抵触すると判断して処分した。

 市はこのほか、速度超過の道交法違反で摘発された28~50歳の男性職員4人を戒告の懲戒処分にした。いずれも罰金6~7万円の略式命令を受けて納付し、運転免許停止30日間の行政処分を受けた。
 

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