埼玉新聞

 

<新型コロナ>浦和学院クラスター感染者が計40人に 変異株など173人感染 過去最多13人死亡

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは9日、新型コロナウイルスに感染していた13人が死亡、新たに173人確認したと発表した。死亡した13人は県が発表した行田中央総合病院の入院患者1人を含む60~90代の男女7人とさいたま市4人、川越市1人、川口市1人。県内で1日に確認された死者数としては過去最多。感染者の内訳は県発表128人、さいたま市21人、川口市11人、川越市3人、越谷市10人。また県は40代男性が英国で見つかった変異株に感染していたと発表。8日に発表した3人を含め、県内の変異株感染者は26人目。

 累計感染者は2万7005人(チャーター便帰国者含む)、死者は430人(9日午後7時現在)。

 8日午後9時時点の入院者は914人、ホテル療養325人、自宅療養2032人。退院・療養終了は2万3025人。

 県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女111人。行田中央総合病院では職員や患者3人が感染し、計77人となり、尾内内科神経科病院(三郷市)では患者4人が感染し計102人となった。そのほか、医療機関6カ所、高齢者施設4カ所で関係者が感染した。県によると、変異株に感染した男性は厚労省が9日に発表した栃木や茨城など8県の変異株感染者10人と同一の施設を、仕事の関係で利用した。

 さいたま市によると、いずれも市内の医療機関に入院していた90代無職女性が6日に、80代無職女性、70代無職女性、60代無職女性が7日に死亡した。1日の発表で死亡4人は同市で過去最多。市内の死者は50人となった。60代女性は基礎疾患がなく軽症だったため、保健所の判断で自宅療養をしていた。保健所が経過観察を毎日実施していたが、急変して市内の医療機関に救急搬送され、入院から約2週間後に死亡した。女性側が病院に連絡して入院後、保健所に伝えたという。90代女性と70代女性は基礎疾患があった。感染が判明したのは10歳未満~80代の男女21人。10代男性はクラスター(感染者集団)が発生している浦和学院高校の硬式野球部員で寮生だった。感染者数は計40人となった。

 川口市によると、感染して入院中だった80代男性が8日に死亡し、10歳未満の未就学男児~80代女性の11人の感染を確認した。

 越谷市によると、感染が判明したのは20~80代の男女10人。市民5人のほか、草加市など他自治体住民5人の感染が確認された。

 川越市は、感染していた女性1人が8日に死亡したと発表。10歳未満~90代の男女3人の感染が新たに分かり、1人はクラスターが発生している介護老人保健施設「瑞穂の里」の入所者。

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