埼玉新聞

 

<新型コロナ>169人感染、13人が死亡 クラスターの施設や医療機関で新たに 浦学では事務職員

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは10日、新型コロナウイルス感染者を新たに169人確認し、60~90代の男女13人が死亡したと発表した。感染者の内訳は、県発表が107人、さいたま市27人、川口市10人、川越市13人、越谷市12人。

 これまでに確認された感染者は2万7174人(チャーター便帰国者含む)、死者は443人(10日午後7時現在)。

 9日午後9時時点の重症者は52人、感染者の入院は909人、ホテル療養329人、自宅療養1745人。退院・療養終了は2万3424人。

 県管轄では、入院中だった70~90代の男女5人が死亡した。詳細が判明した感染者は未就学児~90代の男女90人。県内医療機関で4カ所、高齢者施設では新たに9人の感染が確認された1カ所を含む5カ所で関係者が感染した。また、県立新座総合技術高校で生徒1人が感染し、計2人となった。

 さいたま市によると、70代無職男性と60代男性が8日に死亡した。感染が判明したのは10歳未満~90代までの男女27人。市外発表の40代男性はクラスター(感染者集団)が発生している浦和学院高校の事務職員で硬式野球部関連の業務をしており、感染者は計41人となった。10代男女4人は市立小学校の同じクラスの児童で、感染者は男性教諭1人を含め計6人。市教委は19日まで同クラスの学級閉鎖を決めた。

 また同市は、1月中に死亡した90代女性2人と70代男性、70代女性の男女4人について、死亡の公表が遅れたと発表した。市保健所内の情報伝達に不備があったとして謝罪した。今月8日に重症患者らの現状を確認する中で、70代男性の死亡を公表していなかったことに気付いた。昨年3月以降の患者全員を調査し、さらに3人の死亡の非公表が判明したとしている。市内の死者は公表遅れの4人を含め計56人となった。

 川口市によると、未就学男児から80代女性まで10人の感染を確認。感染して入院中だった80代の男性が8日に死亡した。

 川越市によると、10歳未満~60代の男女13人の感染が判明。60代女性と30代男性は、クラスターが発生している川越市内の老人保健施設「瑞穂の里」の職員で、感染者は入所者48人、職員4人の計52人となった。20代女性と10歳未満の男女2人は親子で、家族に陽性者。川越在住の11人の内、6人は感染経路不明。

 越谷市によると、入院中の80代男性が死亡した。新たに感染が判明したのは20~70代の男女12人。クラスターが発生している医療機関で新たに50代職員女性と70代入院患者男性の陽性が判明し、感染者は計27人となった。市内の別の医療機関でも新たにクラスターが発生し、入院患者と職員計9人の感染が分かった。

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