埼玉新聞

 

殺人死体遺棄で関係先を一斉捜索、詐欺グループ主犯格の男再逮捕 押収した携帯電話などから容疑浮上/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 東京都板橋区のマンションなど3カ所を拠点とした特殊詐欺グループが摘発され、リーダー格とみられる男が逮捕された事件で、埼玉県警捜査2課と朝霞、川越、所沢、大宮西署の合同捜査班は10日、詐欺の疑いで、東京都練馬区北町1丁目、職業不詳の男(32)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀の上、昨年5月25日、栃木県高根沢町の自営業女性(78)方に複数回、長男らを名乗って、「バッグを盗まれた」「500万円用意してほしい」などと電話をかけ、女性から現金400万円をだまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 県警は昨年6月、和光市内で発生した殺人死体遺棄事件の関係先として浮上した板橋区のマンションなど3カ所を一斉に家宅捜索。押収した携帯電話の解析などから、女性への犯行が浮上した。

 同課によると、男は特殊詐欺グループの指示役とみられ、かけ子の無職男(37)、受け子の指示役の無職少年(19)らがマンションを拠点に犯行に及んだ。少年の指示により受け子の男(23)が女性から現金を受け取っていた。県警は昨年10月、女性に対する詐欺容疑で少年ら3人を逮捕している。

 県警はこのグループに関連し、これまでに計約1172万円の詐欺被害を確認している。

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