埼玉新聞

 

<新型コロナ>川越少年刑務所で新たに職員ら 124人感染、男性4人が死亡 クラスター医療機関でも拡大

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは12日、新型コロナウイルスに感染していた80~100代の男性4人が死亡、新たに124人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が100人、さいたま市7人、川口市9人、川越市3人、越谷市5人。これまでに確認された感染者は2万7470人(チャーター便帰国者含む)、死者は456人(12日午後6時現在)。

 11日午後9時時点の重症者は47人、感染者の入院は936人、ホテル療養331人、自宅療養1640人。退院・療養終了は2万3817人。

 県によると、県管轄では80~100代の男性2人が死亡した。感染の詳細が判明したのは10歳未満~90代の男女85人。県内医療機関で5カ所、高齢者施設1カ所で関係者が感染した。

 さいたま市によると、市内医療機関に入院していた90代男性が11日に死亡した。市内の死者は58人目。男性は心臓病の既往症で約2週間前に入院し、約1週間前に発症して陽性が判明したという。感染が判明したのは10~90代の男女7人。90代無職女性は市内医療機関に入院していた患者で、感染者は計5人となった。職員85人と患者46人の検査を進めている。50代女性医療職は別の市内医療機関の職員で、感染者は計3人となった。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学女児から70代女性までの9人。重症者はいない。

 川越市によると、感染が判明したのは20~70代の男性3人。うち2人は川越少年刑務所の20代職員。同刑務所は同日までに職員4人が感染したと発表した。

 越谷市によると、医療機関に入院していた市内在住90代以上男性が死亡した。新たに感染が判明したのは、10~80代の男女5人。クラスター(感染者集団)が発生している医療機関で新たに職員と入院患者女性3人の陽性が判明し、同機関で感染者は計31人となった。

ツイート シェア シェア