アレンジ自由なご当地グルメ、志木市が考案 郷土愛を深めるレシピ、三つの条件満たす食材は
2021/02/21/00:00
舟運で栄えた商都をイメージしたご当地グルメを創り、町おこしに役立てようと、埼玉県の志木市は、赤い食材とレンコン、油揚げの使用を条件にしたレシピ「舟運いろはうどん」を考案した。市制施行50周年記念事業の一環で、小、中学校の給食でサンプルを提供するなど普及に取り組んでおり、市は「三つの条件を満たしていれば、味付けなどアレンジは自由。それぞれの調理を楽しんでほしい」と呼び掛けている。
条件となっている赤い食材は、新河岸川の舟運で航行の灯台とも呼べる目印になったいろは親水公園内の赤稲荷をイメージした。二つ目のレンコンは市内を流れていた野火止用水にあった水車、油揚げは「お稲荷さん」をイメージし、うどんとの抜群の相性から取り入れた。
市は1970年10月に足立町から志木市に移行。今年度に市制施行50周年を迎えたことから、市制施行50周年記念事業実行委員会を設置。記念事業に取り組むとともに、昨年11月からご当地グルメレシピを検討。歴史を振り返り、郷土愛が深められるレシピとして考案したという。同実行委は「赤い食材はトマトでも明太子でもアレンジは多種多様です。具材を挟んだパンも大丈夫です。今後は市内の商工会や飲食組合で『舟運いろはうどん』を扱える店舗をお願いしていきたい」と話している。