埼玉新聞

 

ラブホテルにいて逮捕された男、別ホテルから一人二役で詐欺電話かける 受け子に指示も 数千万円被害か

  • 詐欺余罪、数千万円か 県警、容疑の男2人を再逮捕

 埼玉県川越市の女性からキャッシュカードなどをだまし取ったとして男2人が逮捕され、現金3650万円が押収された事件で、県警捜査2課と所沢署、岩槻署は25日、詐欺と窃盗の疑いで、さいたま市大宮区桜木町1丁目、無職の男(33)、東京都葛飾区東四つ木2丁目、内装業の男(24)=いずれも詐欺罪などで起訴=を再逮捕した。押収した資料などから少なくとも数十件、被害総額数千万円の余罪があるとみて調べる。

 再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀の上、昨年12月17日、和光市の女性(71)方に市役所職員や銀行員を名乗って、「保険料の払戻金がある」などと電話。女性からキャッシュカード1枚をだまし取り、同市内のコンビニエンスストアで現金計100万円を引き出して盗んだ疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、33歳男がかけ子兼指示役、24歳男が受け子兼出し子とみられる。33歳男はさいたま市内のシティホテルから一人二役で女性に電話をかけていた。

 県警は1月、川越市の女性(75)からキャッシュカード2枚などをだまし取ったとして、詐欺容疑で33歳男らを逮捕。同容疑者が滞在していたさいたま市内のラブホテルや貸金庫を家宅捜索し、現金3650万円、名簿約1万7千人分、携帯電話やスマートフォン9台などを押収していた。

 携帯電話の解析などから、和光市の女性の被害が分かった。女性は押収した名簿に載っていたという。

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