<新型コロナ>専用仮設病棟が完成、戸田市の公平病院 発症6~10日目に病状悪化が多く対応しやすい設備
2021/02/26/00:00
埼玉県戸田市の公平(こうだいら)病院(公平誠院長)は25日、県の補助を受けて整備した新型コロナウイルス専用仮設病棟を公開した。重症者用病床3床を含む22床を備え、3月1日から使用が開始される。
同病院は一般病床44床の小規模病院だが昨年4月以降、約240人のコロナ患者を受け入れてきた。現在病院内に確保しているコロナ病床12床は今後、回復後のコロナ患者が療養する後方支援病床などとして活用するという。
仮設病棟は病室や廊下などのレッド、看護師が作業するグリーン、看護師が防護服などを着脱するイエローの各ゾーンに分けられ、病棟内の空気はエアフィルターで清浄化、排気される。勤務する看護師の女性は「(設置された)モニターでは患者の名前や発症後の経過日数を確認でき、発症6~10日目に病状が悪化しやすいコロナ対応には非常に便利」と喜ぶ。
公平院長は「仮設病棟を中心にできる限り地域内で包括的に患者を支えていきたい」と語った。