埼玉新聞

 

うろうろしていた…道分からず自転車で立ち止まる女性に声掛け 中3、母と協力し救助 浦和署が感謝状

  • (右から)新井文夫署長、高橋玲さんと母親の知恵美さん=26日、浦和署

 高齢者の救助活動に貢献したとして、埼玉県の浦和署は26日、さいたま市立木崎中学校3年の高橋玲さん(15)と母親の知恵美さん(37)に感謝状を贈った。

 昨年12月23日午後6時ごろ、玲さんは自転車で塾に向かう途中に、同市緑区地内の路上で自転車に乗り立ち止まっている70代女性に遭遇した。玲さんが声を掛けると、女性は「浦和駅に行く道が分からない」と答えたことから、玲さんは電話で知恵美さんに協力を求めた。現場に着いた知恵美さんは、車で女性を同市浦和区の浦和駅前の交番まで送り、玲さんは女性が乗っていた自転車を同交番まで届けた。

 玲さんは「最初は駅までの道を教えるだけのつもりだったが、その後もうろうろしていたので、迷わず助けようと思った」と振り返る。感謝状を受け取り、「これからも困った人を見つけたら、積極的に助けたい」と笑顔を見せた。

 知恵美さんは「見て見ぬふりをしないで、自然に声を掛けた息子を褒めたい」、同署の新井文夫署長は「高齢者の事故が増えている中、適切な判断で保護し、人命を救ってくれた」と玲さんをたたえた。

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