埼玉新聞

 

全身打撲の男性監禁…ゴルフクラブで殴られる 容疑で賭博仲介の男ら逮捕「いかさまを教えた」/県警

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 サッカー賭博を巡ってベトナム人男性を監禁してけがを負わせたとして男女13人が逮捕された事件で、埼玉県警国際捜査課と朝霞署の合同捜査班は9日までに、営利目的略取と監禁致傷の疑いで、戸田市中町1丁目、元技能実習生の無職の男(26)=覚醒剤取締法違反(使用)罪で起訴=らベトナム国籍の男10人を再逮捕した。

 再逮捕容疑は共謀の上、昨年10月16日午前2時50分ごろから同月20日午前5時40分ごろまでの間、ベトナム国籍の無職男性(26)を千葉県船橋市内のマンションから無理やり車に乗せ、同県松戸市内のマンションや車内に監禁。ゴルフクラブで殴るなどして、約3週間の加療を要する全身打撲などのけがを負わせた疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、男らはベトナム人同士のサッカー賭博を仲介するグループで、26歳男性が別のベトナム人男性(22)に、いかさまを教えたとして因縁をつけ、犯行に及んだ。26歳男性は現金を要求され、約1千万円を奪われたとみられる。

 県警は2月18日までに、22歳男性を監禁してけがを負わせたとして、男らを逮捕。容疑者の供述などから、今回の被害者となった26歳男性が浮上した。26歳男性は昨年10月20日、川口市内で解放され、県警に保護された。

 県警は船橋市内のマンションなどが賭博グループの拠点だったとみて余罪についても調べる。

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