埼玉県戸田市のイタリアンレストラン「ピッツェリアオオサキ」は、同市が新型コロナウイルスの影響で売り上げ減に苦しむ飲食店への支援の返礼に、地域の子どもたちとその家族約100組にピザなどを提供した。

　同市笹目6丁目会館の子どもの居場所「カランコエ」前には企画に賛同した飲食店の店主やキッチンカーが登場。子どもたちは笑顔で焼きたてのマルゲリータビザやライスコロッケを受け取った。

　同店料理長の六本木雅晴さんが発案。アイデアを聞いた同市が「カランコエ」を運営するNPO法人「LearningforAl」で実現した。六本木さんは「子どもたちはコロナ禍で我慢していることがたくさんある。この取り組みを足掛かりに、継続的に地域のコミュニティーづくりに貢献したい」と話す。

　会館を訪れた同市の菅原文仁市長は「地域に貢献したいという気持ちは大変ありがたいと感じている。今後も市としてできる支援は積極的に行いたい」と語った。