埼玉新聞

 

鳥山明さんの“1号車”埼玉に…2005年製の「QVOLT」5月中旬まで鴻巣で展示 「鳥山先生の思い感じて」

  • 鳥山明さんデザインの車「QVOLT」について語る水口雪さん(手前)。奥は望田和重店長=埼玉県鴻巣市新宿の埼玉トヨタ自動車熊谷南店

    鳥山明さんデザインの車「QVOLT」について語る水口雪さん(手前)。奥は望田和重店長=埼玉県鴻巣市新宿の埼玉トヨタ自動車熊谷南店

  • 鳥山明さんデザインの車「QVOLT」について語る水口雪さん(手前)。奥は望田和重店長=埼玉県鴻巣市新宿の埼玉トヨタ自動車熊谷南店

 埼玉県鴻巣市鎌塚の雪どうぶつ病院(水口雪院長)が所有する漫画家鳥山明さんデザインによる黄色の1人乗り電気自動車「QVOLT(キューボルト)」が、同市新宿の埼玉トヨタ自動車熊谷南店(望田和重店長)で5月中旬まで展示されている。

 鳥山さんは「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」など、日本を代表する少年漫画の第一人者として知られている。3月1日、急性硬膜下血種のため68歳で亡くなった。鳥山さんの訃報を受け、国内外から人気漫画家の死を悼む声が上がっている。

 水口さんは「鳥山先生の漫画は子どもの頃から楽しく読ませてもらっている。鳥山先生デザインのキューボルトは2005年製。世界限定9台で、当時、購入はかなわなかったが、探し求めた末に3~4年前に前オーナーから譲り受けることができた」と話す。

 キューボルトは、おもちゃ会社タカラ(当時)が設立したCQモーターズ(チョロQモーターズ)が製造した。鳥山さんがCQモーターズに連絡をして、1年以上かけてデザインしたという。独特なデザインで、屋根やドア、トランクなどが、かわいらしい。

 鳥山さんは「最初から自分が楽しく乗るために1年以上じっくり時間をかけてデザインした。モチーフは古き良きアメリカ車」と記している。水口さんが所有のキューボルトは1号車で、鳥山さん直筆のサインが書かれている。

 水口さんは「鳥山先生が亡くなり、ショックを受けた。キューボルトはトヨタ『コムス』がベース。埼玉トヨタ自動車熊谷南店さんに展示を相談したところ、快く応じてくれた。多くの人に、鳥山先生の思いをキューボルトから感じてほしい」と語った。

 キューボルトの見学は、誰でも自由にできる。問い合わせは、同熊谷南店(電話048・549・1940)へ。

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