埼玉新聞

 

<新型コロナ>クラスターの専門校や病院で広がる…患児らPCR検査 埼玉で135人感染、1人死亡

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは19日、新型コロナウイルスに感染していた90代男性1人が死亡、新たに135人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が85人、さいたま市19人、川口市21人、川越市2人、越谷市8人。

 これまでに確認された感染者は3万1452人(チャーター便帰国者含む)、死者は678人(19日午後6時現在)。

 18日午後9時時点の重症者は40人、感染者の入院は545人、ホテル療養325人、自宅療養326人。退院・療養終了は2万9215人。

 県によると、19日に詳細が判明したのは未就学児~90代の男女70人。クラスター(感染者集団)関連では関東工業自動車大学校(鴻巣市)で5人の感染が確認され、計104人に。他に県内の医療機関で関係者1人の感染が判明した。県立がんセンターは職員1人の感染が確認されたと発表した。

 さいたま市によると、12日に90代男性が死亡した。クラスターとなった松弘会三愛病院(桜区田島)に入院しており、高血圧の基礎疾患があった。同病院の死者は2人目。市内の死者は76人。

 感染が判明したのは、10~80代の男女19人。20代女性は三愛病院の医療従事者で、感染者は計15人となった。さいたま市立病院の新生児治療回復室に勤務する20代女性看護師の感染も分かった。病院総務課によると、勤務中はマスクとアイシールドを着用していたが、入院患児はマスクをしていないため、現在入院中の患児12人と隣接する新生児集中治療室の患児15人へPCR検査を実施した。16~18日までに退院した患児7人と、女性看護師と同室で食事をした看護師10人についても検査を行う。新生児治療回復室と新生児集中治療室への新規入院は、4月1日まで中止とし、ほかの病棟や外来は診療を継続する。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~80代の男女21人。

 川越市によると、感染が判明したのは40~50代の男女2人。

 越谷市によると、感染が判明したのは20~70代の男女8人。うち2人は家庭内感染。

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