<新型コロナ>ウイルスに優れた抗菌特性、粘着性フィルムを白岡の会社が販売 人への毒性なく幼児にも安心
2021/03/20/00:00
ワイパーブレードやオイルエレメントなど自動車用部品の輸入、販売を手掛けるエマノン(埼玉県白岡市小久喜、木下浩志社長)は、新型コロナウイルス対策商品として、人体に安全で細菌やウイルスに対する優れた抗菌特性を持つ粘着性フィルム「カバーセーフTM」(フランス・ゲルゴーン社製)の取り扱いを始めた。本国では昨年6月に発売した新商品。
同製品はフィルム表面に2ミクロン以下の抗菌ミネラル微粒子が練り込まれ、空気中の湿気と触媒反応を起こすことで活性酸素を発生。これにより表面に付着した菌やウイルスを酸化させて破壊する仕組み。フランス・パイロット社の特許技術を利用している。
従来の商品は銀や銅などの分子が表面処理に使われる場合が多いが、同製品は自然由来のミネラルの微粒子で加工されており、人体への毒性がなく、幼児などが指で触っても安心だという。
木下社長によると、コロナウイルス(229E)の場合、1時間で約90%、24時間で約99・9%除去の実証データもある。フイルムの抗菌効果は約4年間持続し、「コストパフォーマンスも高い」と説明する。
同社では今年1月から販売を開始し、現在取引先の自動車ディーラーなどに先行導入済み。今後、ファミレスなどの飲食店や学校、公共施設などへの普及を目指していく。木下社長は「不特定多数の人が集まる場所でコロナの接触感染を劇的に低減できるのでは。薄くて摩耗耐性もあるので、ドアノブや手すり、つり革などにも巻きつけやすい」と期待を込める。
素材はPOF(ポリオレフィンフィルム)製で厚さは0・14ミリ。はさみなどで簡単にカットでき、サイズは全5種類。
問い合わせは、同社(電話0480・91・0839)へ。