埼玉新聞

 

外に出る機会ない…いす一つで心も晴れる取り組み 熊谷で市民ら参加、ゆったりとした時間味わう

  • 木の下でいすに座り、読書など思い思いの時間を過ごす参加者ら=熊谷市宮町2丁目の中央公園

 埼玉県熊谷市内の屋外の思い思いの場所でいすに座って自然を感じる「熊谷チェアリング」の取り組みを、熊谷青年会議所が3月から行っている。18日にはJCのメンバーや賛同する市民ら約15人が同市宮町2丁目の中央公園に集まり、春を感じながらゆったりとした時間を味わった。

 熊谷チェアリングはJCのまちづくり実践委員会が、普段は見過ごしている地域の自然の魅力を再認識してほしいと始めた。それぞれ参加者が、川辺や竹林、公園などでいすに座っている写真や動画を会員制交流サイト(SNS)に投稿している。

 この日は、賛同する市民の呼び掛けで、昼休みの時間を利用して集合。見頃を迎えたシダレザクラの周辺で、間隔を空けて折り畳み式のいすを置き、春の陽気の下で日なたぼっこを楽しんだ。

 熊谷チェアリングのコラボレーターを務めるタレントの俄然風太(がぜんふうた)さんは「(コロナ禍で)なかなか外に出る機会がないので、心も晴れる。これからもいすを持って出掛けたい」。同委員会委員長の坂田孝純さん(39)は「チェアリングはいす一つあれば楽しめる。家族やパートナーと豊かな時間を過ごしてみては」と話していた。

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