埼玉新聞

 

“聖地”で展示・即売…さいたまで「大盆栽まつり」 ユーチューブなど影響、10代の愛好家も あすまで

  • 「大盆栽まつり」が大宮盆栽村で開催され、多くの盆栽愛好家が訪れていた=3日午前、埼玉県さいたま市北区盆栽町

    「大盆栽まつり」が大宮盆栽村で開催され、多くの盆栽愛好家が訪れていた=3日午前、埼玉県さいたま市北区盆栽町

  • 「大盆栽まつり」が大宮盆栽村で開催され、多くの盆栽愛好家が訪れていた=3日午前、埼玉県さいたま市北区盆栽町

 初夏恒例の「大盆栽まつり」が3日、埼玉県さいたま市北区盆栽町を中心に始まった。「盆栽の聖地」として知られる大宮盆栽村の通り沿いに露店が並び、盆栽や盆器、山野草などの展示、即売が行われた。晴天にも恵まれ、多くの盆栽愛好家らが訪れ、お気に入りを次々と購入していた。大宮盆栽村が2025年に開村100周年を迎えることから、機運を盛り上げようと、関連するイベントも開催された。

 盆栽園「藤樹園」では、若手盆栽師広田敢太さん(25)らが、来場客に応対していた。広田さんは、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「盆栽Q」に出演して知名度を上げ、多くの人から「いつも見てます」と声をかけられ、記念撮影や握手に応じていた。

 広田さんの大ファンという会社員塚田里江子さん(55)=さいたま市=は「伝統的な盆栽の良さを生かしつつ斬新。発想、センスがどストライク」と絶賛。100年続く歴史を引き合いに、「盆栽は一生付き合える趣味で癒やし」と語った。県立松山高校1年の藤巻拓也さん(15)=寄居町=は盆栽Qをきっかけに始めた。「広田さんは初心者にも分かりやすく説明してくれる」。大盆栽まつりは初めてで、「楽しみだった。けやきと真柏を購入しました」と話した。

 広田さんは、若い世代に広がっていると肌感覚で実感しているという。開村100周年を見据え、「来年に向けて今の盛り上がりを拡大しつつ、新しい層を大宮盆栽村に引きつけるような新しい試みをしていきたい」と話していた。

 大盆栽まつりは4、5日午前9時~午後5時まで開催される。

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