埼玉新聞

 

<埼玉西武>心の中で応援歌を!球春到来に喜び 本拠地で開幕戦、ファンら手拍子やフラッグ振り応援

  • 1席置きに間隔を空けて座り、声援の代わりに手拍子やフラッグを振って応援するファン=26日午後、所沢市上山口のメットライフドーム

  • 新設されたゲートに並ぶファン。消毒、検温を実施した上で球場内に入った=26日午後、所沢市上山口のメットライフドーム

 プロ野球の埼玉西武ライオンズは26日、本拠地のメットライフドーム(所沢市)でオリックスバファローズと開幕戦を行った。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため観客数は1万人に制限され、声援を送ることもできない。それでも、無観客で開幕した昨季とは違い、じかに観戦できたファンは球春の到来を喜び、「心の中で応援歌を歌いたい」「今年こそは日本一に」とエールを送った。

 球団によると、用意された1万人分のチケットは完売。午後3時45分の開門前から開幕を待ち望んでいたファン約2500人が間隔を空けて列を作った。一、三塁側のゲートを統合し、球場前に新設されたゲートで手指の消毒、検温を実施した。

 東京都東村山市の介護職、佐藤雄己さん(25)は「応援歌を歌うことはできないが、心の中で歌って後押ししたい」とコロナ対策の新たなスタイルで応援。「相手投手が良いのでなかなか打てないと思うが、(2千本安打まであと74本に迫っている)栗山選手の活躍に期待したい」

 午後5時45分に試合が始まると、観客は声援の代わりに手拍子やフラッグを振って選手の背中を後押しした。一回に1点を先制し、さらに栗山選手の適時打で追加点を加えると場内は大きな拍手に包まれた。

 家族で訪れた上尾市の小学5年、大山蒼斗さん(11)は「開幕を楽しみにしていた。今日投げる投手が良いので、投げ方などを参考にしたい。新しくなったドームの中も見てみたい」とにっこり。

 野球の試合以外でも老若男女が楽しめるボールパークを目指して改修工事が進められていたメットライフドーム。グランドオープンのこの日は、球場外に設置された遊具施設やグループの西武鉄道で活躍していた本物の車両も人気を集めた。

 一緒に訪れたおいが遊具施設で遊んでいた春日部市の主婦、浅沼真理子さんは「子どもが楽しめる遊具や電車が設置されていて良い。今年こそは優勝して、日本一に」と期待を寄せた。

ツイート シェア シェア