埼玉新聞

 

JR蓮田駅西口・再開発ビルで行政センター始動へ 計画決定から35年 ビル内にマンション、診療所も

  • 蓮田駅西口再開発ビル「プレックス蓮田」

  • 4月2日の行政センターオープンを記念しテープカットする関係者=28日午前、JR蓮田駅西口前

 埼玉県蓮田市のJR蓮田駅西口再開発ビル内に設置された行政センターが4月2日に業務を開始するのを前に28日、開設記念式典が開かれた。同駅西口再開発を巡っては、都市計画決定から35年の紆余(うよ)曲折を経て一連の事業がようやく終了。出席した関係者は「地域の人々が集い、活動できる場になれば」と新たな拠点施設に期待を寄せた。

 再開発ビルは、昨秋に完成した。地上14階建て、延べ床面積は約2万2千平方メートル。行政センター、診療所、マンションなどからなる複合施設となっている。行政センターは2階部分にあり、各種証明書の交付や行政手続きに加え、子育てサポート、地域包括支援センター、会議室、クッキングルーム、防災倉庫を設置した。

 再開発事業は1985年に都市計画決定された。周辺区画道路、駅前広場の整備、再開発ビルの建設を柱としていたが、バブル崩壊やその後のリーマンショックなどの影響を受け、計画の見直しが続いていた。2013年までに区画道路、駅前広場を整備。18年着工した再開発ビルが昨年完成し、愛称も「プレックス蓮田」に決まった。

 式典は新型コロナウイルスの感染予防のため、地権者や関係者らを対象に人数を制限して実施。行政センターの設置を祝ってテープカットなどが行われ、中野和信市長が事業の経緯やセンターの概略を紹介し、「35年を費やした事業が終了し万感の思い。地域の人々が集い、活動できる場になれば」とあいさつした。

ツイート シェア シェア