埼玉県教職員、8734人異動 ICT教育推進課を新設 さいたま市、再任用を含む1666人が異動
埼玉県、さいたま市両教育委員会は30日、4月1日付の教職員人事異動を発表した。異動規模は県が前年度比111人減の8734人。さいたま市は再任用を含む全体規模は前年度より48人減の1666人だった。
■県教育局
異動規模は前年度より29人増の532人。人事交流は教育局から学校への異動が111人、知事部局に29人。逆に教育局には学校から100人、知事部局から24人が異動する。
GIGAスクール構想に向けて、ICT教育推進課を新設する。県立学校人事課と小中学校人事課の働き方改革の担当をそれぞれ「学事・働き方改革担当」「人事・学事・働き方改革担当」と改める。
幹部職は市町村支援部長に同副部長の石井宏明氏(57)が就任する。副課長級以上の女性管理職は4人増の15人で、初の女性の副部長として県立学校部副部長に県立総合教育センター所長の石川薫氏(58)を登用した。
■学校(さいたま市除く)
小中学校と県立学校全体の異動規模は8202人(前年度比140人減)で、内訳は小学校3747人、中学校2184人、義務教育学校6人、県立学校2265人。
新任校長は小中学校が146人(うち女性43人)、県立学校が36人(同5人)。小中学校の新任校長の平均年齢は51・8歳、最年少は47歳。県立学校の新任校長の平均年齢は55・5歳、最年少は51歳。
校長の転任は川越高校に草加南高校校長の長谷川仁氏(58)、不動岡高校に県立学校人事課長の豊田清明氏(57)が就く。
教職員の退職者は小中学校が991人、県立学校が589人。教員の新採用は小中学校が1160人、県立学校が411人。
■さいたま市
教職員人事課によると、新たに校長に就任するのは35人(前年度比2人増)で平均年齢は54・4歳、最年少は48歳。
女性管理職は校長に5人、教頭に7人登用し、計69人(同5人増)で19・0%(同1・4%増)となった。一般教職員は1079人(同39人減)が異動し、140人が退職する。
小中高、中等教育学校、特別支援学校間の異校種移動は、管理職22人(同10人増)、一般教職員43人(同15人増)でいずれも過去最多となった。