埼玉新聞

 

<新型コロナ>ワクチンの集団接種、密にならない流れ確認 埼玉・ふじみ野市、会場のイオンで事前訓練

  • ワクチン接種のため看護師から肩に疑似注射を打たれる高齢者役の市職員(右)=25日午後、ふじみ野市福岡2丁目のイオンタウンふじみ野

 埼玉県のふじみ野市は25日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種会場となる同市福岡2丁目の大型商業施設「イオンタウンふじみ野」2階のイオンタウンホールで、集団接種のシミュレーション事前訓練を実施した。

 訓練には、市保健センターの職員やふじみ野市医師会の医師や看護師ら約40人のほか、65歳以上の高齢者を想定した被接種者役として市職員60人が参加。密にならない流れを確認しながら、市民役の市職員は各20人の3グループに分かれ、グループごとに予約した時間別に受付を行った。

 受付後、職員らは予診ブースに移り、看護師らが体温の測定や持病などの確認作業後、接種の可否を判断。問題がなければ、接種ブースに移り、片腕の肩を出して、疑似注射を行った。その後、職員らは15~30分間、別ブースでアナフィラキシーショックなどの健康観察を行った。

 事前訓練を視察した市の高畑博市長は「イオンタウンは昨年11月にオープンし、空調も整備されており、多くの市民も注目している施設なので集団接種会場に決めた。市内の集団接種はここだけだが、個別接種は診療所などサテライト的に順次増やしていきたい」と話した。

 同市の人口は約11万4千人で、うち65歳以上の高齢者は約3万人。国や県からのワクチン供給が可能であれば、市は4月中旬から医療従事者、5月上旬から高齢者を対象にワクチン接種を開始する予定という。

ツイート シェア シェア