埼玉新聞

 

教え子と交際、わいせつ…免職になった教諭発覚 隠して13年も臨時教諭、4月から本採用だった…免職に

  • わいせつ歴を隠して勤務 県教育局、教員を懲戒免職

 県教育局は31日、過去に三重県で生徒へのわいせつ行為により懲戒免職となった経歴を隠し、県内で13年間臨時的任用教員として勤務した三郷市立彦成中学校の教諭(47)を同日付で懲戒免職処分とした。2月から過去40年間の処分歴などが調べられるようになった国の官報情報検索ツールにより判明したという。

 同局によると、教諭は三重県で勤務校の生徒と交際、わいせつ行為を行ったとして2004年に懲戒免職処分を受けた。08年に東京都で教員免許の紛失届を出し再取得。履歴書には三重県での勤務期間を「学習塾で講師をしていた」と偽り、同年から13年間、三郷市や八潮市の計6中学校に勤務した。今年4月からは本採用教員として県内公立中学校に勤務予定だった。

 県教育局は、過去5年分の退職金の返納手続きを検討する。20年度の教職員の懲戒処分件数は31件となり、高田直芳教育長はコメントで「今後、定期的に官報情報検索ツールを活用し、履歴確認の再徹底を図る」と陳謝した。

ツイート シェア シェア