埼玉新聞

 

八木橋百貨店で「鉄道ミニワンダーランド」開催 実物初公開の鉄道ジオラマも 旅行気分を味わって

  • 文部科学大臣賞を受賞した鉄道ジオラマと、制作者の小関龍馬さん=熊谷市仲町の八木橋

 コロナ禍で旅行もままならないなか、鉄道に関するジオラマや絵画などで旅行気分を味わってほしいと、「鉄道ミニワンダーランド」が5日まで、埼玉県熊谷市仲町の八木橋百貨店で開かれている。

 展示しているのは、鉄道模型が走るジオラマ「高校生レイアウトコンテスト」の優秀作や、さいたま市在住の鉄道風景画家の松本忠さんが桜咲く長瀞を走る秩父鉄道の車両を描いた風景画など。写真のように精密な鉄道画を描くことで知られる自閉症の画家福島尚さんは、最新作の絵と、紙で作った機関車の模型などを出品している。

 高校生レイアウトコンテストは東京ビッグサイトで毎年開かれていたが、昨年はコロナ感染予防のためリモート開催となり、実物を一般公開するのは今回が初めて。県立春日部工業高校や久喜工業高校をはじめ、全国の12校の生徒が作った鉄道ジオラマを展示している。雪景色や紅葉、中には台湾の鉄道沿線をモチーフにしたものまでさまざま。

 文部科学大臣賞を受賞した都立片倉高校の作品は、八王子市内の圏央道や紅葉の山の風景に鉄路が走る。今春卒業した小関龍馬さん(18)が1人で、厚紙やスポンジなどを使って半年がかりで制作した。「ジオラマ制作は既存のものを改良したり、作ったり、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力」と話していた。

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