埼玉新聞

 

俳優・美村里江さん、大河「楽しく演じた」 さいたまでトークショー、「青天を衝け」の裏話や見どころ語る

  • ドラマのエピソードを語る美村さん(左)と井上館長=3日午後、さいたま市浦和区の埼玉会館

 NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公で埼玉県深谷市出身の実業家渋沢栄一の魅力に迫ろうと、さいたま市浦和区の埼玉会館で3日、トークショーが開かれた。ドラマに出演する深谷市出身の俳優美村里江さんと渋沢資料館(東京都北区)の井上潤館長が、ドラマの裏話や見どころについて語った。

 ドラマで徳川慶喜の養祖母徳信院を演じている美村さんは「大変楽しく演じることができた。正座をするところから筋肉の使い方に気を使った」と役づくりに言及。ドラマ中の印象に残る場面を問われると、藍の買い付けから帰った渋沢を父市郎右衛門が評価する場面を挙げ、「職人かたぎの父から褒められ、栄一の安堵(あんど)感が伝わる良いシーンだった」と答えた。

 また、小さいころから深谷駅前にある渋沢栄一の銅像に親しんだり、渋沢の代名詞ともいえる「論語と算盤(そろばん)」を幾度も読み込んだエピソードも披露した。

 井上館長は渋沢を「激動の時代を生きた人、文明が変わった時代にその中身を作った人物」と紹介。時代考証としてドラマの制作に関わった経緯などを語った。渋沢が現代の生活に深く影響を与えている事業を起こした歴史を振り返り「私たちの生活あちこちに広く関わっている。ドラマを通じて、渋沢の成長を皆さまとともに見守りたい」と期待を込めた。

 トークショーはNHKさいたま放送局、毎日新聞さいたま支局が主催。出演者やドラマの見どころ、生家「中の家(なかんち)」などゆかりの地なども紹介された。

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