埼玉新聞

 

恐怖…ATMに並ぶ主婦、後ろの女性が電話 聞こえた会話が変…主婦の機転で詐欺阻止 行動力に称賛

  • (左から)斎藤健一署長、滝田彬代さん=5日午前、浦和東署

 特殊詐欺を未然に防いだとして、埼玉県の浦和東署は5日、主婦の滝田彬代さん(34)に感謝状を贈呈した。

 同署によると、滝田さんは2月27日午後1時ごろ、さいたま市緑区の金融機関の現金自動預払機(ATM)で、後ろに並んでいた70代の女性が「今2人ぐらい並んでいるが、自分の順番になったら電話した方がいいのか」などと携帯電話で話しているのを聞いて詐欺を疑った。女性に電話の相手が誰なのかを聞き、相手の連絡先をインターネットで検索すると、「詐欺」と出てきたため、だましの電話と確信。110番した。

 滝田さんは「女性に被害がなく安心した。詐欺被害が町にあふれていて身近だということにも恐怖を感じた」と話した。

 同署の斎藤健一署長は「金融機関などには警察からも協力依頼をしているが、今回は一般の方からの通報。地域住民の防犯意識の高さと行動力を感じた」と功労をたたえた。

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