埼玉新聞

 

<サッカープリンスL関東>昌平高、白星発進 東京Vユースに2―0快勝 連動したプレス機能、主導権握る

  • 昌平高―東京Vユース 後半ロスタイム、昌平高・井出(13)がヘッドでチーム2点目を決める

 サッカーの高円宮杯U―18プリンスリーグ関東第2節は10日、昌平高グラウンドなどで行われ、前節は試合がなかった昌平高は東京Vユースに2―0で快勝し、白星発進となった。

 昌平高は立ち上がりから連動したプレスが機能して主導権を握ると、前半37分に篠田大の左からの低いクロスを篠田翼が左足で流し込み先制。後半は攻め込まれる時間帯もあったが、ロスタイムに右サイドを突破した本間のクロスを井出が頭で合わせ突き放した。守備ではGK西村を中心に無失点。安定感が光った。

■発展途上も迫力満点/昌平高

 この日が初戦となった昌平高は東京Vユースを圧倒。ビルドアップが武器の相手に対し、連動した前線からのプレスが機能して次々とゴールに迫った。

 1点目は8強入りした今冬の全国選手権でも活躍した篠田兄弟から生まれた。前半37分に左サイドから仕掛けた兄・大輝の低いクロスを「マイナス(方向)が空くかなと思ったら、ちょうど来た」と弟の翼が左足で流し込んだ。後半はガス欠気味になり、主導権を握られる場面もあったが交代選手が試合を決めた。ラストワンプレーで右サイドを突破した本間のクロスに井出が頭で合わせた。

 歴代にも負けず劣らずのテクニシャンぞろいに加えて、新チームは推進力が秀でている選手が多く、迫力満点だ。まだまだ発展途上段階ながらも小田、石川の新1年生が2人スタメンに名を連ねるなど、相当なポテンシャルを秘めたチームであることは間違いない。

 藤島監督は「ゴールを奪いにいくパワーをもっと出したいし、出せる選手がいると思っている」と期待を抱く。全国選手権で2大会連続ゴールを決めている主将の篠田大は「新チーム立ち上げからの目標が日本一。プリンスリーグや(昌平IIが参戦する)S1リーグで勝ち続け、成長につなげたい」と力を込めた。

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