搾り立て生原酒、秩父の老舗酒蔵で梱包作業 新聞紙で包み光を遮断、品質を維持 新酒、10日から発売
2019/01/05/00:00
秩父市別所の酒造会社「矢尾本店」で4日、本紙に包んで10日から発売する新酒「秩父錦 甕(かめ)口酒」の梱包(こんぽう)作業が行われた。
同社は寛延2(1749)年創業の老舗酒蔵。甕口酒はもろみの搾り口から垂れてきたもので、何も手を加えないお酒だ。搾り立ての生原酒のため、光が当たると品質が変わることから、光を遮断するために新聞紙で包んでいる。
包装紙に使用するのは埼玉新聞で、表には赤で「秩父錦 甕口酒」と印字されている。従業員たちは手作業で梱包作業に従事。酒瓶にラベルが貼られた新酒が並ぶ脇で1本ずつ丁寧に梱包をしていった。
同社執行役員統括本部長の豊田哲也さん(59)は「毎年楽しみにしている人がたくさんいるが、今年の出来は非常に良い」と話していた。
甕口酒は1・8リットル入り税別2200円。
問い合わせは、同社(電話0494・22・8787)へ。