麺もギョーザの皮も全て自家製 北本のヒマラヤラーメン、2代目店主のこだわり「中華の神髄は父親から教わった」
北本市西高尾の住宅街に店はある。世界の屋根ヒマラヤ山脈から命名した中華店で、北本駅西口からさほど遠くない。家族経営で、ゆったり落ち着ける。現在は2代目店主の西村浩太さん(46)と妻、両親で営む。
「地域に根差した中華店」をうたう。創業は1983年、今年が41年目になる。創業者は浩太さんの父・茂さん(73)。麺からギョーザの皮まで全てが自家製にこだわる。「中華の神髄は、父親から教わった」と浩太さん。
浩太さんは北本市育ち。上尾高校の野球部出身で、主将も務めた。「高校卒業後、自動車会社に勤めて野球を続けたが、21歳で家業を継ぐために辞めた」と振り返る。「店をしていると、野球関係者や野球仲間もよく来てくれる。やっぱり、うれしい」とも。
お座敷には、北本高校出身でプロ野球・中日の樋口正修内野手(25)のユニホームもかかる。野球が取り持つ縁が広がっている。野球の話になると、一段と熱くなる。
店はかつて、北本駅西口に西口本店、東口に東口店を構えていた。統合する形で昨年6月に西口本店の場所に「ヒマラヤラーメン」としてリニューアルオープンした。真新しいカウンター席、テーブル席、お座敷が迎える。くつろぎの空間が広がっている。
北本市といえばトマト。オリジナルメニューのトマト担々麺は、トマトにひき肉、野菜がたっぷり。トマトの酸味が効いている。20年ほど前に開発したというゆず塩ラーメンもオリジナル。ユズの香りが食欲を誘う。一番人気なのもうなずける。
【主な人気メニュー】
一番人気のゆず塩ラーメン700円、店主おすすめのトマト担々麺800円、ギョーザ(大ぶり5個)350円、シューマイ(同3個)400円、おつまみにレバニラ炒め650円。夏季限定(5月~9月)メニューとしてトマト冷やし麺900円、冷やし中華800円。
【メモ】
ヒマラヤラーメン 北本市西高尾1の34の2(電話048・592・8934)。営業時間はランチが午前11時~午後2時。ディナーが午後5~同8時。水曜定休日。火曜は昼のみ営業。お座敷あり。小宴会ができる。駐車場は8台。JR北本駅西口から徒歩約10分。