埼玉新聞

 

小林薫さん、栄一との“親子愛”語る 大河「青天を衝け」で栄一の父親役「栄一をすごく愛していると思う」

  • 大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢市郎右衛門役を演じている小林薫さん(NHK提供)

 「近代日本経済の父」と称される深谷市出身の実業家・渋沢栄一が主人公の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」。栄一の父・渋沢市郎右衛門役を演じている小林薫さんがコメントを発表し、自身の役どころについて「厳しい一面も確かにあるが、一方ですごく愛情豊か。深いところで栄一のことをすごく愛しているのだと思う」と、栄一との“親子愛”を語った。

 市郎右衛門は婿養子に入り、骨身を惜しまず働く勤勉家だった。家業の研究にも余念がなく、藍玉作りの名手と呼ばれるように。性格は四角四面で厳格だが、破天荒な栄一の生き方を誰よりも支援していた。

 小林さんは「みんなが豊かになることが幸せなんだ、という考え方を語っているところがあって、そういった思いを持ち合わせた熱い人」と市郎右衛門を分析。「栄一に対して『おまえにはおまえの人生がある』と思っている節がある。攘夷の志士になるという栄一を止めるのではなく、信頼して江戸や京都へ送り出しているのをみると、とても見事な人」と魅力を伝えた。

 主人公の栄一役を演じる吉沢亮さんについては「良い『気』が流れている方だと思う」と太鼓判。「『青天を衝け』で描かれるのは時代の転換期なので、『この人が時代を変えていくんだ!』という、そういう『気』を持っている。多彩な演技力はもちろん、それだけではないばっと見た時の勢いや雰囲気を持ち合わせているような印象を抱いた」と明かした。

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