埼玉新聞

 

「富士山も見えた」広がる大パノラマ 青空の下、笑顔で空中散歩 日本一長い水管橋 鴻巣で見学会

  • 荒川水管橋見学会で笑顔を見せる参加者=18日午前、鴻巣市大芦

    荒川水管橋見学会で笑顔を見せる参加者=18日午前、鴻巣市大芦

  • 荒川水管橋見学会で笑顔を見せる参加者=18日午前、鴻巣市大芦

 関東の山々や眼下に広がるポピー畑を一望できる荒川水管橋見学会が18日、こうのす花まつりと同時開催され、443人が参加。普段は立ち入ることができない地上13メートルの水管橋上から望む大パノラマを楽しんだ。

 全長1101メートルと単独の水管橋として日本一の長さを誇る荒川水管橋は、行田浄水場から荒川左岸の鴻巣市を経由し、熊谷市の荒川右岸側へと給水している。会場では県営水道事業を分かりやすく解説したパネルや、有事の際に飲み水を供給できる応急給水栓を展示。缶バッジや水管橋カードなどのオリジナルグッズの配布も行われた。

 2016年にスタートした見学会は今回で10回目。参加者は往復2・2キロのロングコースと往復400メートルのショートコースに分かれて空中散歩を楽しんだ。毎回一番乗りで参加しているという鴻巣市の60代男性は「春はポピー、秋はコスモスがきれい。きょうは天気も風も一番いい」と好天を歓迎した。

 高校の同級生という東都容子さん(62)と原田晴美さん(63)はふじみ野市からそろって初参加。東さんは「周りにビルや電線がないので景色が素晴らしかった」と笑みを浮かべ、原田さんも「木の上からの景色が気持ち良く、富士山も見えた。いろんな鳥にも出合えた」と自然を満喫した様子だった。

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